実家を出て10年も経つと、久々に帰省した際に過去からの時間の流れの大きさ驚くことがしばしばある。毎年、大晦日は1日だけ帰省をするが、そのたびに昔のゲームや漫画などを掘り起こしては、懐かしみ半ば自分にツッコミを入れるのが密かな楽しみになっている。
一昨年までの記録は別サイトに譲る。
Royta World
こちらの「実家シリーズ」を参照されたし。
今年はゲームや漫画よりも、システム関連の技術書を探すことを中心に考えていた。
主には、ワインバーグ本と称される一連のコンサルタント本や、「人月の神話」、「デス・マーチ」、「プログラマーの復権」、「プログラミングの心理学」など、いわゆる名著と呼ばれることも多いメジャーなものを中心に、或いは新しい技術を勉強し始めたときに自分に一番のヒントを与えてくれた思い出の深い書籍――
例えば
などだ。
しかしながら積み上げられた山の中から見つけ出したかつての名著たちは、今や職業を変え、昔とは遠く離れた場所にいる自分には期待していたほどの感慨を与えてくれることはなく、無味乾燥となった文章の羅列は少しの寂しさと、道半ばにして別の方向に足を向けたことが正しかったのかという問いを澱のように静かに心に沈ませた。(決して後悔ということではない。今のところは、であるいが)。なお「計算機プログラムの構造と解釈 第二版」についても見つけ出し、数ページめくってみたが相変わらず何が書いてあるのか分からなかったことを付け加えておこう。それが答えなのかもしれない。
さて、当初の目的はいったん忘れ、いつものごみ回収作業に勤しむことにした。
少し前まではハロ関係を多く扱っていたが、他人の古参自慢が吐き気を催すほど気持ちが悪いという事に先日気が付いたので、テーマを決めずにハロ以外で手当たり次第に探していく。
しょーもないものは先日ツイッターに投下しておいた。
ブログにする気力もないのでツイッターに投下。先ずは探してたけど見つからなかったもの。アタリ仕様のゲームパッド(これがなくてx68kのゲームが出来なかった)と64ピカチュウ。いずれも熱が冷めたので一旦は置いておくけど、それぞれ別のゴミ山の奥深い引き出しから発掘された。 pic.twitter.com/K8GsCufg7l
— (arym) (@roytaman) 2019年1月3日
前置きが長くなったが、本編は以下からである。
名監督2
野球を題材としたシミュレーションゲームとしては『ベストナインプロ野球(或いはベストプレープロ野球)』が有名ですが、自分が最も多くの時間を費やしたのはX68000版『名監督2』です。ググるとちょうどニコ動にアップされている動画があるので興味があれば見てみてください。僕なんかはこのBGMを聞いただけで嬉しくて尿漏れですよ。
以前、実家から取り寄せた実機で稼働させたことがありましたが、キーボードが故障していたためメニューしか見られず未だ遊べずにいます(さすがにソフトウェアキーボードでの操作はつらい。いつの日か鞘師をラインナップに加えたいんですけどね)。
自分の中では外せない名作。名監督II。 pic.twitter.com/4dkiUC1hns
— (arym) (@roytaman) 2017年3月26日
先日実家に帰った際、そういえば選手データの解析してたよなーと思い出し、昔を懐かしもうと資料を探したところ…奇跡的に発見!
前述の別サイトでは、手書き→ワープロから発展し、最終的にはHTML化してホームぺージに公開していましたが、そのうち標準のメニューでは表示されない記録(三振奪取率など)を計算したり、スポーツ紙のように定期的な順位の変動やタイトルホルダーの情報を集計したくなり、遂には保存されている選手データの解析をして自作の集計プログラムを作成するまでに至りました。まさに若気の至り。ベースボールマガジンの特集号を真似た架空の記事を作ったこともありましたね。
当時、会社で使っていたデータシート(上記写真)にセーブ用ディスクのデータを1つ1つ調べてプロットし完成させたのを憶えています。今でも印象的なのが、ダイエーのデータの一部だけが何故か他のチームと構成が違ったこと。あれがプログラムの仕様だったのか、解析防止のためのギミックだったのか、今もって謎です。
いろいろ漁っていると、マニュアルのほかに、手書きの記録集やオリジナル選手(架空選手)の設定資料を発見。これは…恥ずかしい!!
暇&執念を感じる…。
まあ何が問題かというと、今でもハロメンでベスプレやOOTPを使って同じことをやっている進歩の無さでしょうか。ちょっと病気なのかもしれないな。
でも、選手をオリジナルにするのはよくある話で、伊集院氏のベスプレのエピソードをはじめ、「記録の神様」宇佐美氏も幼少の頃に実在の選手を想定しながらサイコロゲームに興じていたと聞きますし、数年前に復刊された『ユニヴァーサル野球協会』は有名ですよね。同系統の病人はたくさんいます!
- 作者: ロバートクーヴァー,越川芳明
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思い起こせばこの頃から野球ゲームや記録に対する興味が出てきてたのかな。
日韓スーパーゲームの切り抜きやら、ゲームの仕様書やら、BIS等の他の野球に関する記事など、色々と出てきました。
当時からずっと野球ゲームを作りたいと思い、ことあるごとにルールや仕様を考え続けていますが、20年近くたった今、いまだ1本の野球ゲームも完成させられない僕はきっと今後も完成させられることはないでしょう。本当にクソみたいな人生でした。クソにはクソなりの矜持があってもよさそうなものですが全く思いつきません。ただのクソ。クソ以下。いやクソ未満。
以上、「えっ!?」と思われるかもしれませんが、特にオチのないまま、これで終わります。クソですみません。
p.s.
名監督2の制作メーカーのJDSはWikipediaで調べると、唐突にえなりくんの名前が出てきてフフッとなります。